どうせなら笑って過ごそうよ!

闘う杏子さんのお話 日常の中の笑いの数々 笑って過ごしても泣いて過ごしても同じ一生。それなら笑って過ごしたい!

じっちゃまん☆ロックオン!(へんしーん!とうっ!)

いろりが、
てめぇ!
と口走ると同時に、曲った腰がピンと垂直に伸びた。
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そして、
オリンピック男子100メートル決勝のようなロケットスタート
閉まりかけたエレベーターのドアに向かって走りだした。
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そうなのだ!
じっちゃまん☆に変身したのだ。

説明しよう。
年寄りを粗末にあつかう若者を感知すると、
いろりの脳に埋め込まれた いろりメーターが上昇する。
そして、じっちゃまん☆ポイントに届くと、
じっちゃまん☆回路が起動する。

腰がピンと伸び。
筋肉はモリモリ。
驚くべき速さで走り。
あり得ない力を発揮するのだ。

いろり、もとい、じっちゃまん☆は総理大臣だって止められない。
総理大臣ってそんな人だっけ?
まぁいい。

じっちゃまん☆は、ドアが閉まる寸前ののわずかなすき間に、
杖の先っぽを滑り込ませた。
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一瞬、時間が止まったみたい。

ドアはもとの場所にすーと戻り始めた。
中にいた元おねえぇさんたちがビックリしてるのが見える。
そして、そのドアが完全に開いた時、
はしっこにいたバカ者、いや、若者は
恐怖で どっかの公園にあるかもしれない銅像みたいに固まっていた。
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彼らの正面には、じっちゃまん☆タイマーが切れ、
すっかりもとに戻ったいろりが、ちょこんと立っていた。
タイマー短すぎないか?

バカ者星人 (いろりの中ではそうなっていた) は、
じいさんが瞬間移動でもしたんじゃないかと思ったことだろう。

こうして、いろりは、敵に正体をみやぶられることなく、
無事エレベーターに乗ることができた。

ばあさんへの大事なプレゼントを持って、
ウキウキと家へと向かったのだった。