どうせなら笑って過ごそうよ!

闘う杏子さんのお話 日常の中の笑いの数々 笑って過ごしても泣いて過ごしても同じ一生。それなら笑って過ごしたい!

エピ49 裁判長、寛大なご措置に感謝します (その2)

翌土曜日、タンさんはリム夫妻とともにはとバス外国語ツアーの一日観光コースに参加した。
都内の主要観光地をバスで巡るツアーでガイドさんが英語で案内する。
杏子がタンさんに頼まれ予約しておいたのだ。
日曜日は、電車で鎌倉まで足をのばしたそうだ。
そして、月曜日、タンさんは、朝11時ごろにオフィスにやって来た。
リム夫妻は、秋葉原まで連れて行って、そこで別れたそうだ。
中国系の2人は漢字も読むことが出来る。
英語と中国語の両方が分かれば、地下鉄の駅名も苦労せず分かるだろう。
2人でお土産を探しに行ったらしい。
ソラリアでは日本製品はとても人気がある。
お菓子や文房具、そして、化粧品。
パトリシアさんは長いリストを持って来ていた。
それでも見るもの見るもの欲しくなってしまうのではないかと杏子は思った。
タンさんが杏子に言った。
「100円ショップだけは行くなと言っておいた。あれは日本土産じゃないからね。大体中国製だろう?ははは。」
杏子は思った。
確かに!
よく日本に来る外国人が100円ショップと騒いでいるのを見る。
値段はお手頃だが、真に日本のお土産にはならない。
ただ、それでもいいと言う人を止めることまではしない。
その日、タンさんは夕方までみっちり仕事をした。
リムさんもずっとタンさんの仕事を邪魔するのは不本意だろう。
田中さんとの営業関係の打ち合わせや、名取真面目マンからのもろもろの報告も聞き、ついでにと言っては何だが、進藤さんのわけのわからない相談にも乗ってあげていた。
母国からの親友の訪問で、エネルギーをもらったのではないかと杏子は思った。
おかげで杏子も久しぶりに忙しかった。
明日火曜日のフライトでリム夫妻は帰国する。
予約の確認やシートのアサインも済ませた。
2人には最後まで日本を楽しんで帰ってもらいたいと心底思う杏子だった。
タンさんが帰り際に杏子に言った。
「明日は成田エクスプレスで空港に行きたいらしいから、切符買ってきてくれる?
フライトに合わせた時間を調べて、あした買って来てくれればいい。お昼前には2人を
連れてオフィスに来るから。」
杏子は快く返事した。
「はい、わかりました!」
タンさんはのび太顔で上機嫌で帰って行った。

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