どうせなら笑って過ごそうよ!

闘う杏子さんのお話 日常の中の笑いの数々 笑って過ごしても泣いて過ごしても同じ一生。それなら笑って過ごしたい!

会社員はつらいよ!

森山さんは営業マン。
どちらかと言えば、ちゃらんぽらん系。
東京本社から名古屋支店に転勤してきた。
東京本社で、上司である営業部長 通称 完次郎と相性が悪く、嫌われ、名古屋支店に飛ばされたのだ。
それでも、いつもうるさい完次郎とやっと離れる事が出来て、森山さんは幸せだった。
彼は自由になったのだ。
だが、その幸せは長くは続かなかった。
1年後、完次郎が名古屋支店長として赴任した。
完次郎としては、不本意な異動だった。
おまけに、赴任先には自分が地方に飛ばした森山さんがいた。
それでも、お互い大人。
人は学習するものだ。
表面上は、過去の確執はすべて水に流し、うまく折り合いを付けていた。
半年後、完次郎の発案で北陸への社員旅行。
まず、北陸の温泉地で一泊 アンド 宴会。
翌日は金沢の兼六園へ行くことになっていた。
夜は盛り上がった。
男子は全員グデングデン。
部屋は男子・女子ともそれそれ大部屋。
男子はおそらく全員訳も分からず部屋に戻り、敷いてあった布団に寝たはずだ。
森山さんが朝目を覚ますと、まだ、他はほとんど寝ていた。
数人は朝風呂に行ったようだった。
森山さんの隣は布団に頭までクルマって寝ていた。
外を見ると大雨。
森山さんは起き上がり、自分の鞄を探し、着替えを出した。
ズボンを履きながら、隣の人に、
「しかし、こんな日に兼六園なんて、完次郎はいったい何を考えてるんだ。なぁ?」
すると、隣の人が返事した。
「いや、わしは行けなくなった。」

それは、完次郎だった。

その後、森山さんは同僚にぼやいていた。
「いやぁ、参ったよー。今度はどこへ飛ばされるか…」
森山さんは、それから少なくとも2年、そのまま名古屋支店で完次郎の元働いていた。
悲しいお話。

るるぶ金沢 能登 加賀'15 (国内シリーズ)

るるぶ金沢 能登 加賀'15 (国内シリーズ)