どうせなら笑って過ごそうよ!

闘う杏子さんのお話 日常の中の笑いの数々 笑って過ごしても泣いて過ごしても同じ一生。それなら笑って過ごしたい!

耳鼻科にて

一昨年冬のことだ。

もともと扁桃腺が子供のころから弱かった。

ある日、朝からのどに痛みを感じた。

水を飲むにもちょっとしみる状態。

風邪でも引いたかと思った。

その日の夕方には、唾も飲むことができないくらいの痛さ。

息苦しくさえ感じた。

ベッドに入ると息もできなくなるんじゃないかと思った。

もう死ぬと思い、自分で救急車を呼んだ。

電話するときに初めて、声さえあまり出ない自分に気が付いた。

夜中の12時だった。

そしてできるだけ近くの受け入れ可能な救急病院へ連れていかれた。

そこでいとも簡単に咽頭炎か何かと言われた。

薬を処方され、夜中の3時には病院から追い出された。

冬だったのでパジャマとコートにクロックスのサンダルだった私。

あまりの扱いに泣けそうだった。

日本○○○○病院め!

2度と来るもんか!

そう言えば出てきた医者も程度の低そうな奴だった。

 

何とかタクシーを捕まえて自宅に戻った。

 

それから2日過ぎても、一向によくならない。

わらをもつかむ気持ちで近くの耳鼻科に行ってみた。

 

耳鼻科の先生は、診るなり、

「これは扁桃腺に膿がたまってますね。痛かったでしょう?

「まず、その膿を抜きましょうね。まず、麻酔しますね。ちょっと痛いですよ~。」

そしてのどの奥に注射をグサッ!

 

ぎゃー 死ぬー!

 

「はい。注射終わりましたよ。効いてくるまでちょっと待ってくださいね~。」

 

数分後。

 

「では、切って膿を出しますよ~

 

すでに、気を失いかける私…

 

メスみたいなものをのどの奥に突っ込まれる。

麻酔が効いていたが、切られてるのは分かった。

 

そして先生は、今度は大きめの注射器のようなもの手にとった。

その注射器は先が針ではなく、金属のストローみたいな形状のものが付いていた。

それを喉に突っ込まれた。

 

そして、グリグリ押し込まれ、グワッと吸引される感じ。

 

「はい取れた。」

と先生は言った。

 

すでにグッタリ…

 

「もう一回行きますよ~。」

 

えぇーっ!

 

もう死ぬ!

 

再び、グリグリとグワッと。

 

放心状態…

すでに廃人同然…

 

「これで終わりましたよ。頑張りましたね。」

先生が言ってくれた。

 

まるで子ども扱い。

泣いてないもん。

確かに、勝手に涙がツツーっだったけど。

 

「たぶん、23日飲まず食わずでしょうから。栄養点滴と薬の点滴しましょう。

2時間くらいかかりますね。」

 

そして看護師さんに引き渡され奥の簡易ベッドへ。

 

カーテンと壁で仕切られたスペースで点滴を受ける。

ただひたすら、点滴の大きな袋を見つめる

私の右側の壁の向こうは、耳鼻科なので吸入器などがあるらしい。

時々、子どもが連れて来られ吸入してる。

始終いる訳ではない。

 

時々、看護師さんの雑談もある。

「あの人、今日は来なかったね。」

「来週、XX先生は休みだから、こっちの日にしないと。」

など、内輪の話も聞こえてくる。

 

耳鼻科では簡易ベッドで点滴2時間もする人なんてめったにいないだろう。

忘れられた私の存在。

寂し…

 

また、雑談が聞こえてきた。

なんか笑ってる。

なんだ?

それしかエンターテーメントのない私。

 

「この鼻炎の人。初めて来た人…」

「この初診の問診票…」

「たぶん、貧血って書きたかったんだろうね~

「そうだね~

 

しばらく笑い。

 

「直しておこうか?

「先生笑っちゃうね。」

「貧乏の乏を血に帰るだけだけどね。」

「勝手に直しちゃいけないよ。そのままにしなくちゃ。」

結論が出たらしい。

先生にはそのまま渡すことになった。

 

そうか、貧血を貧乏って書いた人がいたのか。

 

喉がまだ痛くて思うように笑えない。

また涙がツツーっ。

その涙は種類が違っていた。

 

 

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